7月
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文化とは如何に動くのだろうか
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国際ポピュラー音楽学会(IASPM)というのがあって、二年毎に国際学会を開催しているのだが、それが今年は英国リバプールで開催されるということなので、やってきた。昨晩22時頃リバプール入りし、ホテルに一泊した後、今朝からは主催者指定の宿泊施設(要は夏休みで空いている学生寮の一部)にチェックインしました。台所が共用なほかは、全て備わっていて全く問題ない。いま、その部屋で書いている。
まあ、イギリスでは普通のタイプの学生寮だな。むしろ昨日泊まったホテルの方がビミョーだった。手配すんのが遅れたからちょっと高めのとこしか残ってなかったんだけど、内装やら泊まっている人やらがいちいちスノッブで。いちいちもったいぶらんで良いから、早いとこ寝かしてくれ、って言う感じだった。主催者指定の施設に行ったら誰か知り合いの先生に会うと思ったんだが、そんなこともなかった。プログラム見てたら日本人が一人発表するようだ。楽しみ。
今回の渡英はかなり段取り悪かったなぁ。関空からリバプールに行けるチケットがあるというのでそうした(直行便ではない)んだけど、経由地のアムステルダムでの待ち時間7時間近くを空港内で過ごさねばならなかったのだ。いや、ちゃんと自分が何することになるのか把握してチケット買ってれば良いんですけどね。帰りのチケットも19日帰着でお願いしますと頼んでいたら、結局19日発20日早朝着のチケットを買わされていた。いや、買わされていたわけではないんだな。自分でそれにしてください、と言ったはずなのだから。問題は、20日3限に授業があり、これに間に合うように帰ってこなければならないことだ。早朝に関空につき、特急で京都に帰り、家族を予約済みの宿屋まで連れて行き、そのあと学校に行き、文化社会学の最後の講義を行う。今からイメージトレーニングしておかないと絶対失敗しそうだ。
関空と言えば、今回も思った時間に関空にたどり着けず、泣きそうになった。前夜毛利さんと深夜まで飲んでいたものの、朝6時半には目覚まし時計に起こされ、水回りをちゃんと洗って、冷蔵庫を空にして、ゴミも出して7時30分には出発したにも拘らず、そしてケータイできちんとルート確認したにも拘らず、京橋で乗るべき電車を乗り過ごし、プチパニックに。飛行機は11時05分出発だから、最悪でも9時30分には着きたいところだったが、どうやって行っても10時過ぎるとの検索結果である。とにかく最短と思われるルートを使って指示される通り電車を乗り継いでゆく。今回は初めて南海電車に乗ったよ。普通に京都から特急に乗ってれば話は早いんだけどね。料金2倍なのと、京阪と乗り継ぎが悪いので。前回パリに行ったときも関空着くまでに冷や汗をかいた。
出発50分くらい前にやっと出発カウンターに到着。係員の人に、待ちかねたように「安田さまですね」と言われた。
「ごめんなさい。こんなに遅れたこと今までないんですが……」(←ウソ。以前これもリバプール行きの飛行機に乗り遅れて次の便にしてもらったことがあった気がする)。
「大丈夫ですよ。本日はほぼ満席ですが、非常ドアの脇の席があるので、いかがでしょうか?」
「って、足延ばせる席ですか。いいですねー。そうしてください。」
大丈夫だと良かったんだが、今度は荷物検査で引っかかった。急いでるのに。なんでもいつも使っているリュックにライターが4つも入っているというのだ。4つ? ちょっと前なんかライターがないと思ってわざわざ買いにいったのに? 最初に2つ出てきて、また機械を通して、まだあと2つあります、と言われて、鞄の中身全部出された。ぼくがやってはいけないらしく、手も出せないまま作業を見つめるしかなかった。ぼくのリュック、コンピュータ用のパッドが入ってたり、マジックテープで取り外せるペン入れがついてたり、細かいポケットがいろいろあって、自分でもよくわかんなくなってるんだけど、そんななかにライターがあと2つも隠れていたというわけ。まあ、この段階で時間かかっても、チェックインしてるからある程度は出発待ってくれるんだろうけど。
搭乗ゲートについたら、機材の準備が遅れてなんちゃらということで、結局出発は少し遅れたんだけど、焦りましたね。
ところで、前回のパリからの帰りもそうだったんだけど、オランダ航空のジャンボジェットって、半分貨物なのね。前半分だけ客を座らせて、後ろ半分はカーゴ。機体中央にどう見てもあとからつけた隔壁があって、機内から見るとそっから後ろは関係者以外立ち入り禁止だった。不景気だし、環境効率なんかも考えるとこれもまたひとつのやり方なんだろうけれども、なんかあんまりいい気分はしないなぁ。今回の帰りの便はJALだけど、JALもずいぶん経営ヤバいらしいね。オランダ航空はそもそもエールフランスの子会社だし。まあどうでもいいけど。ご飯もまずかった。
で、オランダ航空のチェックイン嬢がぼくのために(?)とっておいてくれた非常ドア前の席なのだが、確かに足が伸ばせるのは良いんだけど、30分に一回くらいじいさんばあさんがアキレス腱延ばしたり膝の屈伸したりしにくるんでおちおち眠れたもんじゃなかった。これから非常ドア前は避けるようにしよう。というか、だから最後まで残ってたってこと。
アムステルデムでは本当に暇だったので、搭乗ゲート脇のテーブルを占領して来週月曜日の授業準備をする。空港内のWiFiは無料と思ったらお金がかかる。かといってウェブにアクセス出来ないと仕事にならないので、渋々支払った。WiFiを使ってオンラインでも払えるんだけど、怖いので暗証番号を買いにいく。売り場らしきところに行ったけれど誰もおらず、よく見たら自動販売式だった。必要な時間を選んでクレジットカードを差し込むだけ。それで接続コードの書かれた紙片が出てくる。15分3ユーロ、一時間12ユーロ、一日16ユーロ。7時間待つことを考えたら一日分買っとかざるを得なかった(が、実際には数時間後には飽きたのだが)。授業準備に飽きたら、空港内の眺めの良いところに並んでいる安楽椅子に横になってずっと音楽聴いて過ごした。最初からこうしてれば良かったような気もする。アムステルダムのスキポール空港は、なかに美術館があるくらいの巨大な空港なんだが、サンドイッチ屋やオイスターバーに並んで寿司屋やラーメン屋がある不思議な空間だ。帰りにここ通過するときは、いっつもゴーダチーズの固まりを買って帰るんだけど、今回はそんなものにお金を使っても意味がない。ラーメン屋にも興味あったけど、機械延べの麺にとってつけたような具がのって16ユーロ(2000円以上)はちょっとありえない。
リバプールに着陸したのは20時55分。雨模様な上、肌寒かった。言ってなかったけど、京都からずっと半袖半ズボン状態だったんで寒いというよりも機内でも一人浮いていた。イギリスの通関はいつもかなり面倒くさいんだけど、今回はすんなり通してくれた。
「学会に出席するんです(半袖半ズボンで)。」
「どんな学会ですか?」
「ポピュラー音楽です。」
「あぁ! どうぞ、どうぞ!」
文字通りこんな感じ。ポピュラー音楽が学問として認知されている国に来た実感が。外に出て、バスに乗ろうと思ったんだけど、なかなか来ないので、しびれを切らしてタクった。もう午後9時半だというのにまだまだ明るい。欧州でしばらく過ごした日本人が最初に懐かしくなるのがこの夏の晩の感じである。それからなんか、イギリスにはなんと言うかイギリス特有の匂いがあるのだ。空気の感じというか。そんなんでリバプールに来るといつも行く食堂で遅い晩ご飯(というか売れ残ったものを適当にアレンジしてもらった)。11時前にはベッドに入ったのだが、なかなか寝付けなかった。
今日はリバプールの街のなかを散歩してきたんで、今度はこれについて書きます。
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