7月
10日
文化とは如何に動くのだろうか
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先週日曜は、ラッパーZEEBRA著になる『ZEEBRA自伝〜Hip Hop Love』を手に、初夏の貴船山に行ってきた。叡電ずっと乗って行くとなにがあるのか、前から気になっていたのだ。ご存知かもしれないが、叡電は宝ケ池で分岐した当りからぐっと素朴さを増す。今回初めて精華大学前駅を通り過ぎてその先に向かったわけだが、それから考えるとうちの大学あたりはまだ新興住宅地っぽく都会的であることが判明した。北山は奥深く、空気もずいぶん涼しい。時節柄天気は快晴というわけにはいかなかったが、むしろ時々日が射すぐらいの方が、この時期の山歩きにはちょうど良い。
出町柳から鞍馬に向かう叡電はゆっくりしたもので、『ZEEBRA自伝』は行きの電車だけでずいぶん進んだ。2008年11月28日発行。「ジブラ著」とあるが、奥付には「取材・構成 長谷川誠」とあるのが逆に良心的。なぜこの本なのかというと、最近ヒップホップ関係の研究書が相次いで刊行されたんで、日本ポピュラー音楽学会の学会誌に日本語で読めるヒップホップに関する研究書について、俯瞰的に書評をまとめるよう頼まれているため。まあ、所謂タレント本の一種なので、この内容をそのまま引き受けるわけにはいかないが、日本のヒップホップアーティストの生い立ちについて、なんとなく抱いていたいくつかの疑問にぼちぼち糸口が見えた感じである。ぼくは東京でヒップホップのフィールドワークをしているときに、渋谷の私立校の高校生を間違いなくエスカレーター進学させるためのダメな学習塾でダメな英語の授業をしていたが、そのとき教えていた青学の生徒たちが、まさにこの本に出てくるようなタイプだったのよね。 Continued…
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