12月
15日
文化とは如何に動くのだろうか
9月
9日

IASPMの国際大会に行ったときに、向こうであった人たちのなかに博論を読みたいという声があったので、今後のことも考えてこのブログにpdf版を掲載します。もうずいぶん昔の論文で,今読み返すとなかなか恥ずかしいものではありますが、非英米圏でのヒップホップの展開については今も強い関心があるようです。英語です。おまけに重いです(6.5M位)。
じつは今、ヒップホップ関連の書評を書いておりまして(締め切り押しててすみません>関係者の皆様)、それとの兼ね合いもあって、昔書いた論文が入っているフォルダを久々に開いたりしています。そしたら、企画倒れになって出版されなかった本のために書いた論文とかがいくつかお蔵入りしていることを思い出しました。それから,ウェブ版の学術誌に掲載されたにも拘らず、その学術誌自体が廃刊になってしまっているものとかもあります。
なので、近くそういう幻の論文もここにアップしちゃおうと思ってます。たいてい英語の論文なんだけど、いかんせんもう使えなさそうな事例が多いので。
英語出版と言えば、ちょっと今度いい感じの話が来ていて、これもまたそのうち具体化したらご報告します(これもお蔵入りになったりね……)。
7月
2日
初出:安田昌弘「ヒップホップ、近代、ストリート-パリ及び東京のヒップホップシーンに関する一考察」 『ExMusica』vol.4 pp.55-65 2001年
ロラン=バルト(1970)は日本を題材にしたエッセイの中で東京の中心は空であると言った。もちろん彼は記号学的な立場から日本を眺めており、またその観察は表面的なものに終始するのだが、東京と、彼が対照させている筈のパリという都市、郊外空間の生成を繙くなら、別な意味で東京とパリの「中心」のあり方、そして「周縁」のあり方の違いが見えてくるだろう。つまり、東京の中心は浮き草のように移動するのに対し、パリのそれは蝸牛のように動かない。パリ市内(intra-muros)とパリ市外(extra-muros)は未だに19世紀中盤に端を発する壁(現在は環状自動車道)によって区切られるが、東京はもはや首都高速環状線や山手線では囲いきれまい。
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